2017年2月5日日曜日

입정동/Ipjeong-dong - 韓国旅行記(旅行というか週末の過ごし方)



ソウル情報をFacebookで募集した際、ART LAB OVAの蔭山ヅルさんから입정동/Ipjeong-dongエリアのことを教えてもらいました。

そこは小さな町工場が軒を連ねるエリア。主に金属加工の仕事に従事しているとか。「小さな町工場」と聞けば想像するのは墨田区ですから(私にとっては)、訪れないわけにはいきません。日曜日ということもあってほぼ全てのお店がシャッターを下ろしていましたが、入り組んだ路地をあるけば機械油が鼻をくすぐります…。




ELEPHANTS LAUGHというプロジェクトが行われていたとヅルさんから聞きました。アサヒアートフェスティバルの交流企画だったそうですね。日曜日だったこともあってほとんど人の姿は見られませんでしたが、時々、魚を焼いているおじいさんがいたり、観光マップのようなものを持って歩いている女性を見ることができました。

小雨の降る少し薄暗い午後、迷路のような道をさまよい、なるべく行き止まりに出会うように細い道を選んで歩きました。ところがすぐ大きな通りにぶつかるんです。近くに종로3가역鍾路3街駅があり、さらにシネコンもありました。区画を抜けて少し大きな通りを歩いていると、迷路の様子からは想像できないおしゃれな若者の姿をたくさん見ることができます。都会の中にポツンとある区画であることを実感します。






飛行場に向かう前の約1時間ほど歩いただけなので、何かを感じることができた、だなんて言えるほどではありませんが、この場所に活気のある時間帯/天気(雨でした)に再び訪れたいと思える場所でした。

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ELEPHANTS LAUGH
http://elephantslaugh.com/





2017年2月4日土曜日

북촌 한옥마을/Bukchon Hanok Village - 韓国旅行記(旅行というか週末の過ごし方)


Booking.comを通じて予約したゲストハウスが、フランスの旅行ガイドブックミシュランガイドグリーン・ミシュラン コリア最高ランクの“三つ星”になっていると知ったのは、24時を過ぎて到着してへとへとになりながらチャイムを鳴らし、何度も鳴らし、やっと起きてくれたご主人がめちゃくちゃいい人で、かたことの英語と笑顔(眠そうな)で諸々のやりとりを終えて布団に入ってスマホを眺めて調べてやっと、でした。


朝の8時、伝統的なスタイルで配膳された朝ご飯は上品はピビンバ。八角形のお盆の上に所狭しと並べられた金属製のボウルにお箸に気持ちが落ち着きます。それよりも何よりも、配膳に来てくださったお母さまの笑顔に癒されました。味は絶品。別棟が台所になっていて、そこで準備し、中庭を通って部屋まで届けてくれました。伝統的な建物にアットホームな雰囲気、かつ駅から徒歩5分以内という素敵なゲストハウスなのに一泊6000円弱とリーズナブルなのが驚きです。

133-2, Anguk-dong, Jongno-gu, 鍾路区(チョンノグ), 110-240 ソウル, 韓国
↑Booking.comにリンクしてます



さて街はといえば、原宿と向島と浅草をめちゃくちゃに配置したような、そんな街並みが続きます。歴史を感じさせる塀が続いているかと思えば、その向かい側にはオシャレなカフェにギャラリーにセレクトショップが並びます。あちらこちらに見える細い路地に足を踏み入れれば、時代が変わったかのように見える建物がドンツキ(行き止まり)を飾りますが、そこは民家とゲストハウスが混在する不思議な場所。大きな道には車が通り、民族衣装を身に纏った観光客が路地を歩きます。なんだここは。







行政主導の景観保存施策に反対した住民が得た規制緩和によって歴史的建造物の危機に直面し、住民主導の景観保存計画が動いているこのエリア。写真でご覧いただけるような古さと口当たりの良い観光地らしさと迷路のように入り組んだ道が、一筋縄ではいかない町の面白さを伝えてくれました。

■북촌 한옥마을/Bukchon Hanok Village
http://bukchon.seoul.go.kr/jap/intro/history.jsp
北村韓屋村wiki










군산시/Gunsan/群山 - 韓国旅行記(旅行というか週末の過ごし方)

TWS両国レジデンスに来ていたアーティストの撮影をお手伝いをしたのがきっかけで、この韓国旅行を企画しました。向島のように街の成り立ちや現在に変化の歴史がありその変化や歴史を資源として活用している(もしくは活用しようとしている)場所を見たい、とアーティストに伝えると生まれ故郷であるGunsanを案内してくれることになりました。

バスで片道3時間。週末だけの韓国旅行にしては、想定外の小旅行です。内容はとても濃いものとなりましたが。ひとまず数点写真をご覧ください。






写真からひしひしと伝わると思います。この既視感と違和感が波のようにやってくる感じ。私はどこを歩いているんだろうかと不思議な気持ちがこみ上げてきます。



1945年まで米の移出地として栄えた群山は1899年の開港までは小さな漁村だったとか。日本の植民地都市として近代化を迎えたということもあり、終戦後/解放後は「敵産家屋」/「負の遺産」として放置されてきました。しかし2009年の「近代産業遺産活用芸術創作ベルト化事業」という大きな流れの中、群山の「敵産家屋」/「負の遺産」を「文化や芸術の創作空間として活用し、地域文化振興と観光資源としての活用」が行われてきました。






「文化や芸術の創作空間」として機能していたかどうか、短い時間の中では見えませんでしたが、歴史に向き合うエリアとして(教育的な側面を持っていたかも?)韓国の人々に注目されているんだなということが感じられました。

「日本の帝国主義支配に苦しめられた」といった表現がいくつも見られる中を歩くのは、少しばかり心臓にくる体験でした。しかしながら、そうした表記が日本人を責めたてる目的ではないことは伝わります。苦しめられた経験がある、ということを残すこともまた、覚悟のいることです。「韓国社会において『植民地以降』を問う視点が多様になりつつあ」ると言います。今回案内してくれたアーティストJeawonも似たようなことを言っていました。歴史の捉え方が、今まさに変化している中に生きているんだと実感させられました。



考えることの多い小旅行でした。 ※以下、写真が数枚続きます。














内容については以下のテキストを参考にしました。
http://www.kwansei.ac.jp/s_sociology/attached/0000029180.PDF
http://www.mishima-kaiun.or.jp/assist/report_pdf/2010c/25_nh22.pdf