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5月, 2015の投稿を表示しています

じてんしゃ雑貨店「千輪」さんが1周年を迎えました / ご報告

鳩の街通り商店街に新しい仲間が増えて1年経ちました。周りの住民は「やっと近くにできたか」と嬉しくなったものです。坂が多い東京の中でも道が平坦で狭い墨田区では自転車移動が主流です。自転車人口が単に多いだけでなく、自分たちで自転車のフレームを作る人、オリジナルの自転車を組む集団(オリジナルと言ってもカキ氷を作ったりコーヒー豆を挽く特殊な自転車ですが)、レトロ自転車専門の店など自転車にまつわる場所や人が多様です。ここまで話を進めていると自転車屋さんができたのかと思われるかもしれませんが、鳩の街通り商店街にできたお店「千輪」さんは自転車屋さんではありません。自転車雑貨のお店です。自転車の販売はしていません。


修理するよりも安い値段で新しい自転車が買える今、自転車を簡単に捨ててしまったり廃棄してしまう人を目の当たりにしてきた千輪さん。この流れに一石を投じようと勤めていた自転車屋さんから独立して始めたのが自転車雑貨のお店です。動物の形をしたライトや、干しているとパンツに見えてしまうくらい可愛いサドルカバーなどを販売。自転車をユニークな雑貨で彩り「これは自分の自転車だ」という意識を持ってもらうこと、そして自転車を大切にしてもらうことを目指しています。なんとなくおわかりいただけるかもしれませんが、千輪さんは本当に自転車が好きなんですよ。だから簡単に捨てられてしまうのが耐えられなかった。

繰り返しますが、鳩の街通り商店街にやってきて1年が経ちました。チャレンジスポット!鈴木荘の真ん中で朝から晩までお店を開けて、ご近所さんの自転車のパンクを直したり空気を入れたり、自転車好きの人たちと自転車トークに花を咲かせたり、依頼されたメンテナンスをしたり、テレビの取材に対応したり、ご近所のおばあちゃんと話したり。お店の前に人の姿が見えない日はほとんどありません。(といっても私が見ている範囲内で、ですが)


1周年を迎えたその日の朝、長谷川さんが店の扉を開けようとすると、ガラス扉にたくさんの黄色い付箋が貼られていました。「何かのいたずらかな」と思ったでしょう。でも書いている内容は、千輪さん1周年を祝うメッセージばかりです。さらに手作りの花束。ご近所の方々が計画していたサプライズでした。当日は、常連の林さんの長男さんお手製のカレーが差し入れられ、自転車部は珈琲ミル自転車を動員して1周年パーティーを実施…

ボクらのちゃぶ台 第19回 at鳩の街通り商店街 / ご報告

ゴールデンウィークが終わり、ほんの少しの日常が戻り始めた東京の週末5月9日。この日は隅田川の向こう側では神田祭が開催されました。祭り好きな老若男女が声と呼吸を揃えて神輿をそろえて汗ばむ昼下がり。隅田川のこちら側、墨田区は向島にある商店街のとある場所に老若男女が集まっていました。

鳩の街通り商店街の中にある空き店舗。コンクリートがむき出しの店舗内には、テーブルが二つ。その他には、椅子や何やら札がかけられている紐やラック。札に書かれているのは「おもちゃ屋さん」「老人ホーム」「発電所」や「顔はめ屋」などなど。これは空き店舗の活用方法のアイデアです。「ボクらのちゃぶ台」とタイトルのあるこのイベントは、墨田区各所で開催されているブレストイベントです。お題は毎回違いますが、場所にちなんだものがほとんど。昨年の冬は、タワーマンション前で行われている青空市のど真ん中にコタツを置いて開催されたこともあります。人だかりに引き寄せられ集まった人々は、実現可能性を考えずそれが面白いかどうかだけを考えてアイデアを振り絞ります。そして出され札に書かれたアイデアは紐に吊るされ陳列されます。21時まで続いたこのイベントで90ものアイデアが集まりました。


人は何かアイデアを口にする時、その実現可能性を意識します。自分が関わっているイベントや事業、所属している団体であればさらに「責任」という言葉が頭をよぎります。「思いついたアイデアを口にしたら、それを実行する責任を負うことにならないか」と。このボクらのちゃぶ台では実現可能性を問題にしません。出されたアイデアは誰のものでもありません。フジシロさんが考えた参加の心得の最後10番目には「十、考えたことを評価すべし」という一言があります。何よりもまず考えること、そして口にすること、そのことを楽しむためのイベントが「ボクらのちゃぶ台」です。

空き店舗の活用方法を商店街の人間が考えても、決まったアイデアしか生まれません。もちろん、現実に根ざした具体的かつ確かに必要な活用方法が生まれるでしょう。しかしそうした現実路線で埋まらない空き店舗をどうするかが課題なのです。商店街の外の人が考えた活用方法は、周辺で生活したり少しはなれところにいる人が商店街に求める用途です。「ボクらのちゃぶ台」はそうした外の人の意見をどんどん取り入れるためのきっかけとして開催されました。