ボクらのちゃぶ台 第19回 at鳩の街通り商店街 / ご報告


ゴールデンウィークが終わり、ほんの少しの日常が戻り始めた東京の週末5月9日。この日は隅田川の向こう側では神田祭が開催されました。祭り好きな老若男女が声と呼吸を揃えて神輿をそろえて汗ばむ昼下がり。隅田川のこちら側、墨田区は向島にある商店街のとある場所に老若男女が集まっていました。

鳩の街通り商店街の中にある空き店舗。コンクリートがむき出しの店舗内には、テーブルが二つ。その他には、椅子や何やら札がかけられている紐やラック。札に書かれているのは「おもちゃ屋さん」「老人ホーム」「発電所」や「顔はめ屋」などなど。これは空き店舗の活用方法のアイデアです。「ボクらのちゃぶ台」とタイトルのあるこのイベントは、墨田区各所で開催されているブレストイベントです。お題は毎回違いますが、場所にちなんだものがほとんど。昨年の冬は、タワーマンション前で行われている青空市のど真ん中にコタツを置いて開催されたこともあります。人だかりに引き寄せられ集まった人々は、実現可能性を考えずそれが面白いかどうかだけを考えてアイデアを振り絞ります。そして出され札に書かれたアイデアは紐に吊るされ陳列されます。21時まで続いたこのイベントで90ものアイデアが集まりました。


人は何かアイデアを口にする時、その実現可能性を意識します。自分が関わっているイベントや事業、所属している団体であればさらに「責任」という言葉が頭をよぎります。「思いついたアイデアを口にしたら、それを実行する責任を負うことにならないか」と。このボクらのちゃぶ台では実現可能性を問題にしません。出されたアイデアは誰のものでもありません。フジシロさんが考えた参加の心得の最後10番目には「十、考えたことを評価すべし」という一言があります。何よりもまず考えること、そして口にすること、そのことを楽しむためのイベントが「ボクらのちゃぶ台」です。

空き店舗の活用方法を商店街の人間が考えても、決まったアイデアしか生まれません。もちろん、現実に根ざした具体的かつ確かに必要な活用方法が生まれるでしょう。しかしそうした現実路線で埋まらない空き店舗をどうするかが課題なのです。商店街の外の人が考えた活用方法は、周辺で生活したり少しはなれところにいる人が商店街に求める用途です。「ボクらのちゃぶ台」はそうした外の人の意見をどんどん取り入れるためのきっかけとして開催されました。


今回集まった90のアイデアは、鳩の街通り商店街の空き店舗活性事業ミーティング(長い!)のテーブルに出され、議論にエネルギーを注入します。予定では2016年3月までに新しいお店が誕生します。まさかの「顔はめ屋」がオープンするかもしれませんね。乞うご期待!

イベントに参加してくださった皆さま、通りがかりにふらりと参加してくださった近隣の皆さま、イベントを主催してくださったフジシロさん、イベントを手伝ってくれた一寺小の子どもたち、場所を貸していただいた大家さんや不動産屋さん、本当にありがとうございました!

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