鳩の街通り商店街 七夕企画「鳩に願いを。」/ご報告


鳩の街通り商店街の会議はだいたい商店会長からの情報連絡が主たる内容で、議論やアイデア出しというのは決まった時にしか行われないのがほとんどです。ふとした瞬間に話が盛り上がりそのまま実施に向かうことも、稀ですがあります。今回ご紹介する「鳩に願いを。」もそうした稀な機会を現実に結びつけたものでした。


商店街では年4回の決まった時期に売り出しを行います。ラッキーセールやベラボー市と名付けられていますが、他の地域ではばっさり市など様々な名前で行われています。元々は普段商店街を使ってくれている近隣の方に対する(ある種、上段から構えた)感謝のセールでした。消費の中心が大型店舗やネットに移行した今ではなるべく安く売ることで普段来ていない客をつかもうとする消耗戦になっていることがほとんどでしょう。

セール時期は「今セールですねん!」をアピールするためにのぼり旗が作られます。赤字に大きく「セール!」なんて文字はどこでも見かけたことがあるのではないでしょうか。風物詩と考えられないこともないですが、正直な気持ち、見栄えのよいものではありません。こうしたのぼり旗を逆手にとった企画が会議の中で持ち上がりました。縦に200メートルと細長い商店街の形状を竹に見立てるというものです。時期は7月初旬、そう七夕があるじゃないですか。のぼり旗を短冊にし、願い事を集め、商店街に飾ってみてはどうか。実際に行うとなると20通りの印刷をしなければならない、20通りもの願い事が集まるのかどうか、といった懸念点はありました。しかしやってみないとわかりません。走り出すことになりました。



細かいことは省きますがちょうど20の願いが集まり、20通りののぼり旗を印刷することができました。7月7日から鳩の街ジャズフェスティバルまでの間に飾られたのぼり旗は近隣からの評判もよく、また来年もやってほしいという声もいただけています。願い事は私や商店街のメンバーがSNSを中心に拡散し集めた物。実際に商店街と直接つながりのない人の願いもあれば、近隣のご夫婦からの幸せのご報告なんてものも。商店街を飛び越えてキラキラ橘商店街からも願い事が届いたりなんかして。ちょっと嬉しいですよね。



諸般の事情があり2018年の開催は難しくなりましたが、こうして目にも心にも何かが残る企画を商店街で行うことができたのはとても素晴らしい経験でした。かかわりの余白をなるべく広くゆるく設定すると、今まで鳩の街通り商店街に目を向けたことが無い人と結びつくことができます。継続すればいいな。

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鳩の街通り商店街 七夕企画
鳩に願いを。
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