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[ご報告] 東向島珈琲店のPRパネルを書かせていただきました。

数カ月前経ってしまいましたが。7月、お世話になっている東向島珈琲店さんのPRパネル制作をさせていただきました。墨田区役所で開催されていたパネル展に合わせての依頼でしたが、展示が終了してからも店内にパネルを置いていただいております。


「今日はお店に行かないでおこう」って愛情もあるんです。そういうテキストです。こんなに静かに熱い人は見たことないなあ、と思える素敵なマスターに掲載OKいただいたので全文ご紹介します。ほんとはお店にいって見ていただきたい文章です。これ読んだらぜひお店に行ってくださいな。

東向島珈琲店
東京都墨田区東向島1-34-7
tel/fax 03-3612-4178
8:30 - 20:00(LO19:39)





「いつでも お待ちしております。」


東向島珈琲店の前を思わず通り過ぎた。また行きそびれてしまった。大きなガラスから見える楽しげな雰囲気がほんの少し私を遠ざける。いつもどおりの私なら元気よくドアを開け「こんにちわ」と入るのに。そして珈琲はいつものメールブレンド。モーニングのドレッシングは寝ぼけた頭にちょうどいい。勧められるままにケーキやタルトを食べる。美味しい。思わず写真にとってfacebookにアップする。この店を知らない友人に見せつけたいから。

今日は体調が悪かった。ここ最近、仕事もプライベートもうまくいっていない。昇給の約束を上司が忘れていやがった。気持ちを伝えようとした人にはもう既に恋人がいた。今日は大雨だ。

ああ。こんな日は全てがよどんで見える。

楽しげな店内を見た瞬間、静かに珈琲が飲めない店なんて嫌だと思ってしまった。落ち込んだ気分の理由を、何か別の今はこの店のせいにしたいだけなのだ。わかっている。こうやって遠ざけて、勝手に店を悪く言って、好きなのに行けなくなった店がたくさんある。

東向島珈琲店は、マスターは、そんな私を変わらない笑顔とシャツと声と空気と匂いと味で迎えてくれる。「愛される店であり続けたい」とマスターは言う。ごめんなさい。今日は素通りしたけれど、私はこの店を愛してるよ。機嫌の悪い私でも、カウンターでぶつくさ言う私でも、時々奥の禁煙スペースにこもって仕事をする私でも、変わらず迎えてくれる東向島珈琲店が好きだ。

通り過ぎても、いつでもお待ちしております、と言われている気がしてホッとした。

   気が向いたら、また行こう。
テキスト:ヨネザワエリカ 


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