ペルシア絨毯について1時間以上話を聞いた。


昨日、都立大学駅近くの設計事務所兼ペルシア絨毯のお店にふらりと立ち寄りました。その店との出会いは奇妙で、友人が展示していたギャラリーからの帰り道のことです。何気なく右を見ました。道が坂を下るようにしてまっすぐのびています。線路を超えて、もう少し先、だいたい1kmほど向こうに「norsk」という文字が見えます。なぜかそれに惹かれてしまいました。ふらふらそちらに向かって歩いていたら見つけたのが「norsk」というお店です。

小さな玄関をくぐると階段が見えます。ネコのオブジェに誘われて地下に降りると家具が並び商談をするテーブルが見えます。イラン人がいます。「こんにちわ」と素敵な笑顔で「ここはペルシア絨毯のショールームも兼ねています」。せっかくだからと色々見ていたら、絨毯について話を聞きたくなりました。声をかけると笑顔が一層強くなったイラン人の彼は絨毯について語りだします。

話は1時間ほどでしょうか。とても楽しい時間でした。例えば図柄の話。ペルシア絨毯には大きく2種類あって、1つは自分たちが旅してきた風景やとどまっている場所の風景を織っているもの。もう1つは頭の中にあるイメージを図像化して織るというもの。移動する民族だからか、自分たちの形跡を残す手段の一つだったそうな。旅した風景を織り日常の必要品として使用し、売って金銭化する。だからなのか、一つとして同じものはなく、またどこか、寂しい。同じ場所には二度と来ないと思っていたのかもしれません。

頭の中の図柄を織った絨毯を見せてもらうと、それは生命の木を模していました。周りの文様は水をイメージしているらしい。色は草木染めだから寒色は全く無く、なのになぜだか、水だとわかります。そしてその15万以上する生命の木の絨毯を欲しくなってしまいました。(買ってないよ)

ペルシアの諺に「物は生まれた時から行き場所が決まっている」とあるとか。もちろん、営業トークだとわかっています。それでも、強く納得したんです。「ものに惹かれる」感覚は大事にしたいですね。値段じゃないんだよ。そういうのってね。(買ってないよ!)

自信もって商売してる人は国籍人種年齢関係なく素敵です。ずっと話を聞いていたいと思います。そんな時、ハート型のティーカップに紅茶を出されました。癒されます。緊張がほぐれます。絨毯のショールームを兼ねた設計事務所は24年目を迎えるとか。品のある場所。本当に素敵な出会いでした。「norsk」という文字に感謝したい。

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