NY旅行 その4 2015/7/5


7月の頭にニューヨークへ行ってきました。その旅行記というよりはメモの集積。
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4日目

今日はちゃんと早起きができたのでセントラルパークの散歩もTom's Restaurantの朝食も食べられる。昨日の独立記念日でBBQをした人の残り香だと思うけれどもゴミ箱が逆さまになっていた。その時間に現場に居なくてよかったなと心底思う。ところで公園では屋外充電器もあった。



Tom's Restaurantでは念願のオムレツを食べた。ここのソーセージが美味しいのは知っていたので大満足。ポテトも美味しかった。ところでカウンターに座った瞬間にお店にマッチョなお兄さんが「珈琲でいいよね」と言ってきた。顔を覚えてくれたらしい。とても嬉しかった。たぶん、明日も来る。


今日はMoMAに行く予定。GoogleMapで確認してメトロの「1」に向かう。途中にスーパーがあったので立ち寄る。想像はしていたが、何もかも規模が大きい。物量が想像以上。みっちりと棚を埋めることに命をかけているのではないかと思った。お米が瓶詰めで売っているのはオシャレでよいと思う。うん。




MoMAではオノヨーコさんの個展やラテンアメリカの建築史についての展示、移民文化に対する作品展示など。ラテンアメリカの展示は資料を幾つかゲットしてきたので調べようと思う。映像の展示の仕方など興味深い。アメリカにとってのラテンアメリカについて考えるにはよい企画なんじゃないか。



Grete Sternの写真コラージュ作品や収蔵されている作品からの現代美術の展示もよかった。生で見ることができて良かったですね、という感想を持つ作品もいくつかあったけれども、やはり企画展のコンセプトというか、今しかできない企画を見ることができたのが何よりだ。




From Bauhaus to Buenos Aires: Grete Stern and Horacio Coppola
Scenes for a New Heritage: Contemporary Art from the Collection




次の予定を立てるのにとても迷ったがSOHOエリアに行ってみた。墨田区はアーティストがアトリエを構えることになった背景などからSOHOに例えられやすいが、それはつまりSOHOのようにジェントリフィケーションが起こりアーティストなど元々いた人が排除されることを暗に認めていることになる。それを実感したく行った。



なんともいえない気分を引きずりながら歩いてチャイナタウンのあるLower Easr Sideと言うエリアに移動した。ここもギャラリーやアトリエが増えているエリアだ。日曜日なので限られたギャラリーしか見ることができなかったけれども、例えばインディペンデントであることの難しさなど話すことができてよかった。



 

LESからの移動はとても迷ったがタクシーに乗ってみることにした。メトロがどうやら機器不良で遅れている様子だったしバスもかなり遠回りだった。バス亭近くで流しのタクシーを捕まえて乗ると「住所を入力してくれ」とiPhoneを手渡された。WilliamsBurgの中心にある駅の住所を入力した。タクシーは出発した。

GoogleMapに表示されているUBERの平均相場よりも2/3くらいの価格で乗ることができてラッキーだった。そしてBrooklynBridgeが実はとても大きくて長いことを体感できた。いつもメトロで下をくぐるのでその規模が理解できなかったのだ。WilliamsBurgではArtis&Fleasという場所に向かった。


屋内番ものコト市のようなもので、クラフト作家さんが店をたくさん構えているスペース。主に服飾雑貨だったが、古本をくりぬいて時計にしている作家など独特な人も数人いた。私は人形の目をくり抜いてアクセサリーにしている作家のブースに釘付けになり、そしてネックレスを1点購入してしまった。嬉しい。



その後は川岸に向かって歩きWilliamsburg Fleaにもやってきた。土曜日だったら食のイベントが開催されていたらしい。ここも雑貨やアンティークが中心。規模が大きい。例えばマッチ箱のアンティークやボタンや鍵など大量にあるので見ていて全く飽きない。入口には青空ATMがあった。お金を使え!と言われているような気分。




Artists&fleasで教えてもらったKinfolk 90というカフェで一服した。開放感のある入口はガラスがない。そこから入ろうと思えば入れるけど入口は別にある。珈琲は浅煎りでフルーツの味がする。喉ごしが独特。強い酸味が、まるで炭酸水を飲んでいるかのような感覚を与えてくれたのが印象的。



さてWilliamsburgを後にして再三のリベンジbushwickへ。今日も今日で空いていないギャラリーが多かったが、大きな倉庫をリノベーションして作られたEnglish Kills Artというギャラリーに行くことができた。少しグロテスクでグラフィティに近い作品の展示が行われていた。場所も作品も堪能して外に出ようとすると、入口すぐにあるカフェの壁に、同じ作家のグラフィティがあった。





ある人の表現を、どこでどのように伝えていくか。街とギャラリーと表現する人との関係を垣間見ることができた。これだけでもBushwickに来てよかったと思える。こうしたエリアにおける表現活動の現在性みたいなものが文脈となって価値付けられていくのだなと。何かの「動き」を目の当たりにすることができた気がする。


アポイントを取っていたWilliam Arnoldギャラりーへ。ここはマンションの一室を、つまり自宅をギャラリーとして開放しているのだ。墨田区だとai kokoギャラリーがそれにあたる。話しを聞くと、アーティストの支援を行いたいがギャラリーを新たに作るにはお金がかかるから自宅でやることにしたんだそうだ。



この日の展示はフランスの作家さんで部屋の中にもう一つ部屋を作る作品だった。日用品を使った彫刻に、今回はじめて「マリオネットとしての環境」を用意したとのこと。パフォーマンスはしないのかと尋ねると、やったとしてもその結果だけを展示するだろう、と。場所も展示も面白かった。



今夜は何の用事もない。ご飯を食べて帰るだけ。どこでご飯を食べようかと考えてチェルシーに移動した。オシャレなお店ばかりが並ぶけど下町っぽいカフェに入ってミートボールのパスタを頼んだ。これが食べたかったのだ。食べ終わるとTVで日本対アメリカの女子ワールドカップ決勝が始まった。私は急いで帰宅した。だって街の人が「USA!USA!」って大盛り上がりしだしたもの。ちょっと怖くなっちゃった。


メトロの駅構内では彫刻作品が展示されていたり、DJブース(!)が用意されパフォーマンスが行われていた。色々なパフォーマンスは見てきたけれど、DJブースには心底驚いた。その光景をなんら気に留めずに歩いている人の多さにも驚いた。




4日目終わり。

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