鳩の街通り商店街に事務所を構えてそろそろ1年。

鳩の街通り商店街に女装のライターとして事務所を構えてから、そろそろ一年が経ちます。


4月7日土曜日の今日、商店街ではベラボー市が開催されました。その他、ふるほん日和やこすみ図書の紙芝居、さらに墨堤寄席とイベントが盛りだくさんの快晴。隅田川沿いの桜目当ての花見客が気持ちよく駅に向かう帰り道なので大盛り上がりです。イベントに参加していた方々だけでなく、商店街の人たちもどことなくいつもより顔に元気があります。奥に引っ込んでいる暇などなくて、店の前に出て商売をしていました。「いい感じの盛り上がりですね!」と話しかけると「この季節だけだけどね」と諦めに近い笑いで返されました。「粋」と言っていいのでしょう。ただ、願わくば、毎週とは言いませんが、月に一回はこうした盛り上がりが見られるといいのですが。


鳩の街通り商店街は商店数が減り続けています。かつての盛り上がりも無く、平日は人通りがあまりありません。時報の音楽が響き渡ります。

商店街の活性は鈴木荘のミッションの一つです。今日、とある店の主人から声をかけられ裏へ呼ばれました。真面目な話をしました。「あの人(商店街の役員さん)のやり方はやっぱり間違ってないと思う。こうやって外の人とコラボレーションして盛り上げていく事が重要だ」と真剣に漏らした後で「こういう話は酒の席でやるのがいいんだよ!」と上野のバーで飲む約束をしました。

でも、商店街には商店数と同じだけ思惑があり、人がいます。商店数が少なくなっていることに対する問題意識を持っている人だけではありません。真面目に商売をし続けてきた蓄えがあるため敢えてリスクを負ってまで何か新しい事をはじめる必要が無いと思っている人。跡継ぎがいないので自分の代で終わることがわかっていて、だからのんびり着実に商売をしている人。ただ闇雲に盛り上げるだけでは一人相撲になりかねません。たくさんの人と話をすればするほど、深くなればなるほど、考える事が多くなります。難しい。




さて、陽も傾いてきた頃、私は普段はあまり店頭に出ない花屋のおばあちゃんと八百屋のおばあちゃんと話していました。ふるほん日和に参加している人たちを笑顔で眺めながら、焼き鳥を店頭に出すタイミングの話や、商品の陳列の話をしていた時の事です。「若い人に商店街を盛り上げてもらわないとね!」と何かを託されました。

活気は人から人へ伝わります。50cm四方の小さなスペースとはいえ、商売をする人がずらりと並ぶその光景は、商売人の何かを刺激したのかもしれません。かつての盛り上がりを思い出させる、だなんて偉そうな事は言いませんが、せめて商店街の皆さんに面白がってもらいたい。店の外に出て人の多いのを見てもらいたい。商店街が活気に満ちるその一日をなるべく多くなるように。自分ができることはまだまだあります。


「おはようございます」「あ、エリカちゃん、おはよう」「こんにちわ!」「エリカちゃん、今日はずっといるの?」私は女装のライターとして鳩の街通り商店街で楽しく活動させていただいてます。もちろん大変な事もあります。とことん緊張します。商売ですから。生きるために、死なないために、商売しているんですから。ここで緊張しないでどこでする。少なくとも5年はここで事務所を構え活動をしていきます。

なぜ5年なのかって? 昨年の夏、鳩ホットというフリースペース(空き地)で開催されたジャズイベントの手伝いを、私用で欠席した翌日に、こう言われたんです。「お前、手伝いしなかっただろ!次やったら承知せんからな!」「すいません!」「これ5年は言い続けたるからな!」 これを5年いてもいいと解釈した私は甘いでしょうか。


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