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ライターにおける女装×ファッションについて


私はファッションが好きで、さらにライターをしているから例えば女装の私が服についてレビューをすることで何か仕事になるのではないかと思った事もありますが、男と女で体格は違いますし、服のディテールは、やはり、女性のラインに合わせて、というか、女性が美しくなるように作られているので、男の私がそれを着用し美しくなったとしても、じゃあそれが、女性を美しくするものであるかどうか、いや、美しくなるものだと読み手に感じてもらえるかどうか疑問なのです。

女性誌の写真に憧れたり、マネキンの着こなし、ショップ店員の着こなし、女優が着ている服、映画のワンシーンの様な服を着たいとか、ほとんどは、憧れが動機で服を買うのではないのでしょうかと、思うのですが、もちろん、個人差はあるでしょう。自分では無い何か美しいものに憧れ、それに近づく手段として服を購入すると言ってしまうと極端な例かもしれませんが、女性をターゲットにして、この動機を形成し育成するコンテンツを生み出すライターが女装であるかどうか関係ありませんし、不必要な情報。「◯◯な女性に惚れる」という視点や、それこそオネエ系キャラクター性を放出させえてそれを活かして辛辣な意見を述べる、つまり本質的には領域を脅かさないところからの納得いく厳しい意見として書くのが精一杯ではないかと思いましたが、残念ながら私はオネエ系ではないし、そのフリもできませんので、それは無理な話です。

男性をターゲットとし、例えば、素敵な女装をしましょうという切り口でパリコレのレビュー記事を書いたとしたらどうか。うん?おや?これはもしかしたらコンテンツになる?いやいや、そんなはずはない、慎重に考えたい。

憧れの女性像と同化したい、というのが大多数の女装のモチベーションだし、男の娘しかり、美しいよりも可愛いが主流な気がします。さらに、アイコンとして許容されるビジュアルが必要になってくる。Andrej Pejic水嶋ヒロのような完成度ですね。さらにAndrejの場合は、天使に近い。性の未分化の原点を突き詰めていくと見える「少年」と「少女」のギリギリの境界線上にある美しさ。大人とは違う、彼が動画などで見せるわがままな態度も少年少女特有の奔放さの演出にも見えます。ビジュアルのハードルがとてつもなく高いのです。単純に、男性が女性の服を着用するというだけではコンテンツにはなりません。話題は作りますが一過性です。Andrej水嶋ヒロだからビジュアルとして成り立つのであって、それは特殊なケース。



また、ターゲットが女性の服を着て憧れの女性像を獲得したい男性の場合は、女装のライターが書く内容は体のラインがでない着こなし方のようなノウハウ提供記事になります。そのブランドの世界観はターゲットにとってメリットではないのです。ノウハウ提供記事であれば、コレクションである必要はなく、ユニクロH&Mなどで十分。ノウハウを突き詰めるのであれば、最終は既製品ではなくオーダーメイド。高級のラインを突き詰めればオートクチュール。高級仕立服。

さて、オーダーメイドの服を作っていただくとして、例えば「男性を美しくすることができるブランドである」という事はブランドにとってメリットかどうか。男性性を強烈な女性性で包み込むことでまるで女性であるかのように見せるほど、強烈な女性性を思想とするブランドであればメリットと感じていただけるのではないか…その他(少しずれるかもしれませんが)ペイ*デ*フェの様に多様性を表現する事ができるブランドは性も何も着る側に要求しないので、女装に対するオーダーメイドはメリットに感じていただけるのではないか…

というように、ファッション×女装は考えれば考えるほどに、作り手とつながる事が重要になってくるのです。このブログをお読みになって「そういえばあのブランドは…」というモノがあれば、是非教えていただきたいです。ご連絡はこちらまで → ericolor.emiu[at]gmail.com

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