ウクライナに行ってきました。
8日間と限定された中、
今までで最もよく喋った一人旅でした。
まずは基本情報から。90日以内の滞在はビザが要らないウクライナは、日本の約1.6倍の広さを持ち、そのほとんどが平坦な丘陵地。肥沃な土地が広がっているために、農業国として名を広めています。国の真ん中をドニエプル川という大きな川が流れ、その西側は民族意識が高く、よりウクライナ色(言語も建物も)が強い地域です。公用語はウクライナ語。その他ロシア語も話されていて、国の東側地域ではロシア語が支配的です。東側にはクリミア半島があり、保養地として何世紀も名を馳せています。夏になればヨーロッパ各地から観光客が集まり、『ヤルタ会談』で有名なヤルタはにぎやか。ただ、観光地であるはずのクリミア半島ですら英語は99%通用せず、街中・看板にも見られません。
詳しい事はこちら(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ukraine/index.html)
さて、そんな国ですから、キエフ空港に到着しても英語表記がほとんどありません。入国審査にいる係員はウクライナ語+英語単語で話す。。イミグレーションカードに不備があり2度ほど並びなおす間に、1時間半も入国審査にかかってしまいました。
やっとこさウクライナ入国です。そこいらの人に聞いてバスを探し、市内へ。拠点となるキエフ駅に到着しました。日差しが強い。痛いのに涼しいのは空気が乾燥しているから?気持ちのいい国です。
さて、のんびりしていられません。一年で一番人の多い時期にヤルタに向かうのですから、急いで駅で切符を買わないと売り切れてしまいます。しかし英語が見当たらない。何もかも感覚で過ごすしかない。。手帳に書いた地名や単語を駆使して、翌日の夜行切符をゲット。ふう。ひと安心。
本日の『やらないといけないこと』をこなしたので後はホテルに向かうだけです。地下鉄駅へGO!緑色で『M』とわかりやすい表示がしてあるので一目でわかりました。しかし切符窓口に長蛇の列。何がなんだかわからずに並びます。窓口にはウクライナ語で色々書いてあるのですが、1(なんとか)=1.7грнとある。なるほど、たぶん一回乗るごとに1.7грнかかるんだな。窓口でおばちゃんに人差し指一本を見せて、2грн札を渡して水色のプラスチックでできたコインをもらう。改札にコインをいれる口があるのでそれを入れます。そしてメチャクチャ長く、速いエスカレーターに乗って地下鉄へ。このエスカレーターが速いんです。乗ったとたんに体制が崩れるくらい。あ、日記がとてつもなく長くなりそうだ。
何駅目に降りるか、だけを頼りにホテルの最寄り駅に到着。徒歩10分でホテルに到着し、一段落。ユースでしたから一泊300円程度。安い!受付のお姉さんが英語を話すんですよ。これがとてつもなく嬉しかった。さて、ホテルに到着するまでに大変な時間と労力と文字数がかかりました。
1грнは日本円にして20円と地球の歩き方にあります。ただこれは2008年5月時点。現在は15円くらい。地下鉄に一回乗るごとに1.7грн=約25円です。安い。さてそんな安価な地下鉄に乗り、世界遺産である『ソフィア大聖堂』に向かいました。さぞ人がいるだろうと思っていましたが静かなもので、ベンチに座ると鳥の声が聞こえます。
現存するキエフ最古の教会であり、内部のモザイクも11世紀のモノが残っているこの教会。西側ヨーロッパ各国で見た教会とは全く違うたたずまいです。金色のタマネギが印象的ですね。白い壁も可愛い。内部はうって変わって壁中にフレスコ画。しっとりとした空気もあってか、思わず息を飲んでしまう。足が動かない。しばらく入り口から5歩のところでジッとしていました。ロシア正教か。
さて、時間が止まっていた教会から抜け出し、芝生に覆われた公園(教会敷地内)で一息。子供らがメンコしたり、写生している学生。幹に向かって張り手を打つおじさん。まどろむ修道女(おばさん)たち。あ、こっちも時間が止まっているわ。気持ちのいい落書きをみつつ、私も休憩。
太陽が高いから油断していたのですが時計を見ると16時半。おっと、他の教会が閉館してしまう。今日あと2つ教会を見る予定です。静かな世界遺産を後にし、次の教会『聖ミハイルの黄金ドーム修道院』へ向かいます。
ソフィア大聖堂の門を出たらまっすぐ道の先に見えていました。青い教会『聖ミハイルの黄金ドーム修道院』。一瞬、距離感が掴めなくなるくらい大きなその教会は、荘厳というより威圧感さえ感じます。門の左側にはウクライナの大飢饉の資料。スターリンのソフホーズ、コルホーズ政策の名は学生時代に聞いてはいたのですが、こんな影響もあったのかと。教会はミサをしていたので中を愉しむ空気ではありませんでした。
時間もないので次の目的地『アンドレイ教会』へ。坂をあがり、見えてきたその教会もまた大きい。内部の絵も見事なもので、また足を止めてぼーっとしていました。
教会の近くにはアンドレイ坂という通りがあり、そこには民芸品を売るテントが軒を連ねています。冷やかしながらのんびり歩く。ちょっと疲れてきたなあ。カフェにでも寄りたいなあ。もらしながら歩いていると独立広場に到着。人が多いことにうんざりしながら、噴水のそばに腰を下ろして休憩しました。
30分くらい座っていました。ただただ人を眺めながら。飽きない。まったく飽きません。だって美人ばかりだもの(笑)いや、冗談抜きにして美しい。高い鼻、深い目、整ったライン。小さい顔、細い首、細い肢体。見る人全てが美人だと言ったら過言ですが、たぶん気を抜くと一日中見ていても飽きないくらいです。
きりがないのと、19時だったのと、お腹が空いたのとでご飯を食べに向かいました。地球の歩き方に載っていたレストランへ。コールスローみたいなサラダとボルシチとビール。ビールが美味しい。。サラダが旨い。ボルシチが赤い。パンが温かい。白いサワークリームを付けて赤いボルシチに浸す。口に運んで涙する。ああ、幸せ。そしてビール。向かいに誰も座ってないけどなんとなく、ウクライナに乾杯。
会計を済ませて店を出ると、空はまだ青くて、ほんの少し夕方色なくらい。私の顔は赤くなっていました。街が鮮やかに見えるなあ。空きっ腹にビールは酔いがよくまわります。気がつくと独立広場の柱にもたれて、のんびり座っていました。ただの酔っぱらいになっていた私は1時間くらいそこにいたようです。ホテルに着いてデジカメをチェックしてみたら覚えのない写真が何枚か。全部女性。あわわ。ごめんなさい。本当にごめんなさい。
そして眠りにつきました。
言葉が通じないことに浮き沈みしつつも、気持ちよく一日を終えたことに、満足した初日でした。次はウクライナ2日目。2つめの世界遺産。ついにスキタイの黄金の首輪とご対面。
8日間と限定された中、
今までで最もよく喋った一人旅でした。
まずは基本情報から。90日以内の滞在はビザが要らないウクライナは、日本の約1.6倍の広さを持ち、そのほとんどが平坦な丘陵地。肥沃な土地が広がっているために、農業国として名を広めています。国の真ん中をドニエプル川という大きな川が流れ、その西側は民族意識が高く、よりウクライナ色(言語も建物も)が強い地域です。公用語はウクライナ語。その他ロシア語も話されていて、国の東側地域ではロシア語が支配的です。東側にはクリミア半島があり、保養地として何世紀も名を馳せています。夏になればヨーロッパ各地から観光客が集まり、『ヤルタ会談』で有名なヤルタはにぎやか。ただ、観光地であるはずのクリミア半島ですら英語は99%通用せず、街中・看板にも見られません。
詳しい事はこちら(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ukraine/index.html)
さて、そんな国ですから、キエフ空港に到着しても英語表記がほとんどありません。入国審査にいる係員はウクライナ語+英語単語で話す。。イミグレーションカードに不備があり2度ほど並びなおす間に、1時間半も入国審査にかかってしまいました。
やっとこさウクライナ入国です。そこいらの人に聞いてバスを探し、市内へ。拠点となるキエフ駅に到着しました。日差しが強い。痛いのに涼しいのは空気が乾燥しているから?気持ちのいい国です。
さて、のんびりしていられません。一年で一番人の多い時期にヤルタに向かうのですから、急いで駅で切符を買わないと売り切れてしまいます。しかし英語が見当たらない。何もかも感覚で過ごすしかない。。手帳に書いた地名や単語を駆使して、翌日の夜行切符をゲット。ふう。ひと安心。
本日の『やらないといけないこと』をこなしたので後はホテルに向かうだけです。地下鉄駅へGO!緑色で『M』とわかりやすい表示がしてあるので一目でわかりました。しかし切符窓口に長蛇の列。何がなんだかわからずに並びます。窓口にはウクライナ語で色々書いてあるのですが、1(なんとか)=1.7грнとある。なるほど、たぶん一回乗るごとに1.7грнかかるんだな。窓口でおばちゃんに人差し指一本を見せて、2грн札を渡して水色のプラスチックでできたコインをもらう。改札にコインをいれる口があるのでそれを入れます。そしてメチャクチャ長く、速いエスカレーターに乗って地下鉄へ。このエスカレーターが速いんです。乗ったとたんに体制が崩れるくらい。あ、日記がとてつもなく長くなりそうだ。
何駅目に降りるか、だけを頼りにホテルの最寄り駅に到着。徒歩10分でホテルに到着し、一段落。ユースでしたから一泊300円程度。安い!受付のお姉さんが英語を話すんですよ。これがとてつもなく嬉しかった。さて、ホテルに到着するまでに大変な時間と労力と文字数がかかりました。
1грнは日本円にして20円と地球の歩き方にあります。ただこれは2008年5月時点。現在は15円くらい。地下鉄に一回乗るごとに1.7грн=約25円です。安い。さてそんな安価な地下鉄に乗り、世界遺産である『ソフィア大聖堂』に向かいました。さぞ人がいるだろうと思っていましたが静かなもので、ベンチに座ると鳥の声が聞こえます。
現存するキエフ最古の教会であり、内部のモザイクも11世紀のモノが残っているこの教会。西側ヨーロッパ各国で見た教会とは全く違うたたずまいです。金色のタマネギが印象的ですね。白い壁も可愛い。内部はうって変わって壁中にフレスコ画。しっとりとした空気もあってか、思わず息を飲んでしまう。足が動かない。しばらく入り口から5歩のところでジッとしていました。ロシア正教か。
さて、時間が止まっていた教会から抜け出し、芝生に覆われた公園(教会敷地内)で一息。子供らがメンコしたり、写生している学生。幹に向かって張り手を打つおじさん。まどろむ修道女(おばさん)たち。あ、こっちも時間が止まっているわ。気持ちのいい落書きをみつつ、私も休憩。
太陽が高いから油断していたのですが時計を見ると16時半。おっと、他の教会が閉館してしまう。今日あと2つ教会を見る予定です。静かな世界遺産を後にし、次の教会『聖ミハイルの黄金ドーム修道院』へ向かいます。
ソフィア大聖堂の門を出たらまっすぐ道の先に見えていました。青い教会『聖ミハイルの黄金ドーム修道院』。一瞬、距離感が掴めなくなるくらい大きなその教会は、荘厳というより威圧感さえ感じます。門の左側にはウクライナの大飢饉の資料。スターリンのソフホーズ、コルホーズ政策の名は学生時代に聞いてはいたのですが、こんな影響もあったのかと。教会はミサをしていたので中を愉しむ空気ではありませんでした。
時間もないので次の目的地『アンドレイ教会』へ。坂をあがり、見えてきたその教会もまた大きい。内部の絵も見事なもので、また足を止めてぼーっとしていました。
教会の近くにはアンドレイ坂という通りがあり、そこには民芸品を売るテントが軒を連ねています。冷やかしながらのんびり歩く。ちょっと疲れてきたなあ。カフェにでも寄りたいなあ。もらしながら歩いていると独立広場に到着。人が多いことにうんざりしながら、噴水のそばに腰を下ろして休憩しました。
30分くらい座っていました。ただただ人を眺めながら。飽きない。まったく飽きません。だって美人ばかりだもの(笑)いや、冗談抜きにして美しい。高い鼻、深い目、整ったライン。小さい顔、細い首、細い肢体。見る人全てが美人だと言ったら過言ですが、たぶん気を抜くと一日中見ていても飽きないくらいです。
きりがないのと、19時だったのと、お腹が空いたのとでご飯を食べに向かいました。地球の歩き方に載っていたレストランへ。コールスローみたいなサラダとボルシチとビール。ビールが美味しい。。サラダが旨い。ボルシチが赤い。パンが温かい。白いサワークリームを付けて赤いボルシチに浸す。口に運んで涙する。ああ、幸せ。そしてビール。向かいに誰も座ってないけどなんとなく、ウクライナに乾杯。
会計を済ませて店を出ると、空はまだ青くて、ほんの少し夕方色なくらい。私の顔は赤くなっていました。街が鮮やかに見えるなあ。空きっ腹にビールは酔いがよくまわります。気がつくと独立広場の柱にもたれて、のんびり座っていました。ただの酔っぱらいになっていた私は1時間くらいそこにいたようです。ホテルに着いてデジカメをチェックしてみたら覚えのない写真が何枚か。全部女性。あわわ。ごめんなさい。本当にごめんなさい。
そして眠りにつきました。
言葉が通じないことに浮き沈みしつつも、気持ちよく一日を終えたことに、満足した初日でした。次はウクライナ2日目。2つめの世界遺産。ついにスキタイの黄金の首輪とご対面。
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